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社会福祉法人さきたま会 薫る風・上原こども園

文教・教育

「心豊かに 明るく すこやかに 子供たちに寄り添う暮らしを」という理念を掲げ、埼玉県を中心に複数の児童保育施設、高齢者向け保育施設を運営する社会福祉法人さきたま会。施設をこどもたちが心ゆるせる我が家とするため、そこに働くスタッフを含め全員が心豊かに明るく健やかでいられることを目指し、施設づくりや運営を行なっている。

〒151-0064 東京都渋谷区上原2-2-17

保育現場での活用も視野に入れ園内全域をカバーする無線LAN環境を敷設し、
タブレットPCの導入を実現

東京都渋谷区にある薫る風・上原こども園は、社会福祉法人さきたま会が運営する児童施設だ。既存の幼稚園と保育園のそれぞれの良さを取り入れる幼保一体化や、園の運営にITを取り入れ職員の事務時間を削減、こどもに接する時間を増やすなど新しいチャレンジに取り組んでいる。登降園や出欠席など園児のそばで行なう業務については、キーボードを使わず手軽に利用できるタブレットPCを活用。そのために園内全域をカバーする無線LANソリューションの配備には、D-Link社の無線LANコントローラと無線LAN APが使われている。

<POINT>

  1. 周囲の無線LAN電波の影響を最小限に抑える自動出力調整

  2. 園内全域をカバーするAPをコントローラで統合管理

  3. 管理や運用を意識せずインフラをして使える安定した無線LAN環境

ITの活用によりこどもと接する時間を増やし保育の質の向上へ

埼玉県で40年以上も福祉事業に取り組んできたノウハウを活かし、さらに新しいチャレンジを盛り込むことで新時代の児童福祉事業に取り組むべく、2013年4月に開設されたのが薫る風・上原こども園だ。
「東京という土地も、幼保一体の施設も、さきたま会にとっては初めての取り組みです。これまでのノウハウを存分に活かして、そこに新たな要素を取り入れていくことでより良い育児環境の実現を目指しています」
社会福祉法人 さきたま会 薫る風・上原こども園 総括責任の森 文稔氏はそう言い、ITの活用もそうした新しい取り組みの一環だと語ってくれた。育児現場では、それぞれのこどもに合わせて取り組まねばならないことが多く、手作りでアナログな業務が多い。しかし、ITの効果が得られる部分は確かに存在すると森氏は指摘する。
「保育の現場では、こどもの成長管理や保育料算出のための保育時間管理など、こどもから離れて行わらなければならない事務作業も決して少なくないのです。これらの作業を効率化、短時間化できれば、こどもに接する時間を今よりも増やして質のいい保育を実現できるのではないかと期待しているのです」
とはいえ、起動に時間がかかり、腰を落ち着けてキーボードを操作しなければならないPCは、保育現場には向いていない。こどもの手が離れたわずかな時間に必要な操作だけできる、タブレットPCが候補となった。

社会福祉法人 さきたま会
薫る風・上原こども園
総括責任 森 文稔 氏

自動調整と統合管理で周囲の影響を受けない安定環境を実現

児童保育施設の事務を効率化するためには、その業務に特化したアプリケーションの導入が必要だ。情報収集の結果、森氏が選んだのはアプログ社の保育園向け園児管理サービス APPrish.kidsだった。大きくわかりやすいアイコンが並ぶ、シンプルで業務に特化した画面デザインが印象的だ。パッケージ製品ではなくクラウド型なので、インターネットに接続可能な環境さえ整えれば導入できる。
「現場の要望や機能追加の希望など、こちらの声に真剣に耳を傾けてくれて、ともに成長していけそうだと感じたことが、最終的な決め手になりましたね。クラウド型ですから、機能追加のたびにこちら側のシステム更新なども不要です」

株式会社APProg
代表取締役 橋本 真太郎 氏

また、APPrish.kidsをタブレットPCから使うためのネットワーク環境については、アプログ社とトータルサポート社との協力で整備することになった。トータルサポート社の佐藤重人氏は、無線LANソリューションにD-Link製品を選定した理由について次のように述べる。
「現場となるこども園は渋谷区内の住宅街にあり、周囲の住宅や商店から多くの無線LAN電波が飛び交っています。D-Link社の無線LAN製品なら、相互干渉を最小限に抑えるよう出力の自動調整や統合管理ができるため、周囲からの影響を最小限に抑えられます」

トータルサポート株式会社
代表取締役 佐藤 重人 氏

園内全体で意識せず使える無線インフラを得て次の一手へ

2013 年4月の開園とともに、タブレットP CとAPPrish.kidsの実地運用が始まった。従来は紙や電話を使っていた業務のうち、登降園管理、緊急メール、延長保育料の計算や指導計画の立案がIT化されている。
「現在はまだ、職員がシステムになじみ始めている段階。ITへの習熟度に個人差はあるものの、そのメリットは少しずつ理解され始めているようです」
森氏はそう言い、まだアイディアの段階だがと断りつつも、事務だけではなく幼児教育の現場にもタブレットPCの活用を広げたいと語った。特にマルチメディアを用いた外国語教育や、体育現場での記録作成などに期待しているという。写真を含めた記録に関しては、個人情報保護法の観点から利用後の消去が必要など、難しい点もある。そうした課題も含め、教育現場で使いやすいシステムを考えていきたいと森氏は展望を語る。
「個人的にITに詳しい保育士の中には、試験的に保育状況を撮影して降園時に保護者の方に写真付きで保育内容の説明をするなどの活用を試みている者もいます。こうした自発的な活用も含め、現場で使いやすいシステムに育てていきたいですね。そのために、園全体を覆い、運用を意識せず使えるD-Linkの無線LANにはこれからもお世話になると思います」

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